経済金融

【ドル円・日本株】AI・半導体関連株とバフェット氏の警告

yuta8068@gmail.com

7月15日、バークシャーの会長で伝説的投資家のバフェット氏が異例なことに、CNBCのインタビューに応じた。

バフェット氏はメディアインタビューに応じることは稀なので、市場に対する何らかのメッセージなのかもしれない。インタビューの中でバフェット氏は、現在の株式市場の投機的な行動とAI関連への莫大な投資コストに苦言を呈している。これは市場に対する警告と言えるだろう。

今回はバフェット氏の警告と注意すべき事項を確認しておこう。

【AIの莫大な設備投資に対するバフェット氏の見解】

バフェット氏はインタビューの中で、AIへの莫大な設備投資について、
「Googleやその競合他社全員に対する本当の課題・疑問は、彼らが今や何千億ドルという莫大な資金を投入していることだ。…そしてそれは『本物のお金(現実の巨額コスト)』だ。それが彼らが現在プレイしているゲームなのだ。昔のコンピュータ・ソフトウェアのビジネスでは、彼らはそんなゲーム(巨額な資金を投じ続ける競争)はしていなかった。」
「(この設備投資の規模は)資本集約的(設備投資負担が大きい)ことで有名ないかなる鉄道会社が歴史上費やしてきた金額すら、小さく見せかける(はるかに凌駕する)規模だ。」
と述べている。
つまり、AI関連の事業への設備投資はかつて最も設備投資に費用がかかるとされた鉄道事業すら凌駕する規模であり、アルファベット等のハイパースケーラー達は競争のためにそこに資金を投資せざる得ない状況というわけである。一見すると莫大な設備投資に対する危惧のように思える。

一方で、このインタビューでバークシャーが昨年からアルファベットに巨額の投資を実施しているが、それがバフェット氏主導であることが明らかになった。また、保有数を減らしているが、アップルがバークシャーのポートフォリオの中でいまだに最大である。まるで矛盾するかのような行動だが、一考すると以下のようにまとめられるだろう。

  • AIの開発競争と設備投資は鉄道のような資本集約的事業そのものを維持発展させるために必要不可欠なもので、今後も続く可能性が高い。そうであるならば、そもそも巨額のキャッシュフローを生み出す強固な事業基盤を保有しているアルファベット(Google)のような企業が勝者になる可能性が高い。(巨額の設備投資が不可欠なのであれば、参入障壁も非常に大きいことになる。ということは、勝者は寡占的な地位を得ることが可能になるだろう)
  • AIの将来性について、現在の設備投資を正当化できるほどの収益を生むかについてはまだ懐疑的である。一方で社会インフラとして浸透していく可能性も大いに秘めている。バークシャーのアルファベットへの投資は一定程度、AIの成功に賭けていると言えるだろう。
  • 現在の株式市場は信用取引等、投機的な動きが過熱している。割安な銘柄を見つけ出すのは至難の業である。
  • AIという全く新しいテクノロジーが社会を変えようとしている。同時に、将来性が不確かな中で巨額の設備投資が続いている。投資しないリスクも意識される中で、比較的キャッシュフローが強固で勝者になる可能性が高いアルファベットに投資している、ということかもしれない。

【バークシャーのポートフォリオ】

バークシャーのポートフォリオを確認しておこう。

1 アップル:約22%
2 アメリカン・エキスプレス:約17.4%
3 コカ・コーラ:11.6%
4 日本の5大商社(合計):約10%
5 バンクオブアメリカ:約9.5%
6 アルファベット:約7%
7 シェブロン:約6.6%

ちなみに、バークシャーがアップルに投資し始めたのは2016年である。
また、日本の5大商社への投資額もかなり巨額になっている。今年、東京海上ホールディングスにも投資をしており、日本への投資にも前向きな印象である。

【まとめ】

特にAIや半導体関連銘柄のボラディティが高まっている。この状況で割安な銘柄を探すのはバフェット氏でも至難の業のようである。その一方で、AI関連銘柄を全く持たないこともまた、リスクである。筆者は、比較的出遅れ気味の総合化学メーカーである住友化学を保有しているが、果たしてどうなるか。

今月下旬〜8月上旬にかけて決算が集中していく。内容を確認しながら今後の動きを考えていくことをになるだろう。

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青髭
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会社員、個人投資家
日本個別株に投資を続ける個人投資家です。本業が会社員のため限られた時間でしっかり成績を残し、本業に支障がきたさない事を念頭に投資を続けています。 経済、金融、投資に関する適切な情報発信を心掛けていきます。
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