経済金融

【ドル円・日本株】イラン戦争、日銀利上げ、AI・半導体

yuta8068@gmail.com

イラン戦争が再び激化し、日銀は利上げを決定し、AI・半導体株の調整が起きて状況は目まぐるしく変化している。

今回はこれらの環境変化を考慮しつつ、今後の戦略を考えていきたい。

【イラン戦争】

米国とイランの双方はホルムズ海峡の支配権を巡って軍事力を行使している。再びホルムズ海峡は閉鎖され原油価格は上昇している。

イランによるホルムズ海峡の通行料徴収は米国内の反発が強く、困難だろう。実際、米国とイランの間の覚書が公表された後、米国内の保守派は猛反発していた。
仮にイランの言い値で認めてしまうと、トランプ政権にとっては民主党からの攻撃材料となり、中間選挙を控える中で譲歩は難しいだろう。

イランにとって、もはや交渉材料はホルムズ海峡くらいしか無く、徹底的に譲らないのではないか。そう思うと長期化しそうである。

イラン戦争とホルムズ海峡の問題は今後も楽観と懸念が繰り返されることだろう。原油高やING高はインフレ圧力にもなる。
影響を受けるのは原油高・安に影響をダイレクトに受ける銘柄やセクターである。
例えば、空運、鉱業、海運、陸運、電力等は影響を受けやすい。逆に通信、AI、半導体、銀行、金融、医薬品、食品関係は影響を受けにくいだろう。

ただし、このところの株式市場や原油市場を確認すると、やはり以前ほどホルムズ海峡関連で反応しなくなっている。リスクプレミアムが織り込まれている可能性はあるし、各国が原油調達の代替ルート確立したり、ホルムズ海峡が正常に機能しないことを前提にビジネスを開始しているからであろう。

中長期的にはイランは大幅な譲歩を迫られるのではないか。このまま行けば、ホルムズ海峡の価値は徐々に減じていくことになる。ホルムズ海峡の価値が最も輝くのは世界経済に完全にコミットしている時である。時が経つにつれて、企業への影響や市場の反応は鈍ることは十分に考えられる。現実的なところで手が打たれることを望むが、果たしてどうなるだろうか。

【日銀の利上げについて】

利上げの是非はともかくとして、日銀は利上げ姿勢を継続している。
恐らくだが、今年の秋〜来年春にかけて再び利上げして来年中に1.5%前後まで中立金利が引き上げられる可能性が高いだろう。勿論何らかの経済ショックがあったり、景気後退が生じたりすればこの限りではない。

FRBの動向も重要である。年内利上げ論が根強くあり、FRBの利上げ観測が後退しない限り、日銀も利上げの旗を降ろしにくいだろう。米国のGDP成長率は第一四半期が年率2.1%と堅調である。

また、日本経済もIMFの予測だと2026年は実質GDP成長率は年率0.6%、2027年は0.7%へ上昇する見込みである。高市政権は重要17分野を中心に主要産業への投資に積極的である。最近、エヌビディアとノエトラの協力体制が発表されたが、以前から米国と協力したラピダスの設立等、日本は国際的な追い風を受けながら半導体産業に投資をしてきた。日本の経済構造の裾野は幅広く、世界で最も経済複雑性の高い国である。半導体関係の裾野も広く、幅広い業種に恩恵や成長のチャンスがある。

国際的なAI・半導体、データセンター関連の投資が続く限り、穏やかなインフレが続き、日銀の利上げ観測は続くことだろう。

利上げ局面が続く場合、小売り、不動産等の内需セクターはビハインドである。銀行、保険会社等は恩恵を受けやすい。また、相対的に借入の少ない企業は有利である。

【AI・半導体関連】

国際的なAI・半導体への投資は続いている。問題はそれらの投資が正当化される程の収益を得られるかである。そして、将来の収益を見越した課題な株価水準にあることも問題である。

ただし、AIの発展は凄まじく、多くの企業や機関が実装し始めている。様々なビジネスシーンでAIは必須となりつつある。今回のイラン戦争やウクライナ戦争でもAIは使用されており、防衛産業等裾野は広い。今後はフィジカル面もそうだが、国家や企業にとってはサイバー攻撃とその防衛にも重要度は増しそうなので、投資や需要は拡大しそうである。

一時的には株価調整やセクターローテーションが十分に考えられるが、まだ社会へAI基盤を構築・浸透していく段階なので、まだまだ投資は続くと思われる。

とはいえ、AIの発展に対する期待値がかなり先行している部分はあるので、一時的な株価調整は有り得るので注意は必要である。

AI・半導体関連銘柄は短期的には注意を払いつつも、中長期的にはポートフォリオへの組み込みは検討に値するだろう。

【まとめ】

今回は市場に影響しそうな様々なtopicsを考えてみた。
AI・半導体関連の重要度は今後も変わらず、地政学的リスクに対する市場反応は徐々に後退していく可能性はあるだろう。

日本にとって、エヌビディアとの連携やラピダスの製品出荷、各種投資の成果はこれからである。今後も注視していきたい。

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青髭
青髭
会社員、個人投資家
日本個別株に投資を続ける個人投資家です。本業が会社員のため限られた時間でしっかり成績を残し、本業に支障がきたさない事を念頭に投資を続けています。 経済、金融、投資に関する適切な情報発信を心掛けていきます。
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