【ドル円・日本株】イラン戦争長期化の兆し
トランプ大統領は4日、和平合意の10日間がまもなく終了するとして応じなければ「とてつもない地獄」が48時間以内に発生すると警告した。
米軍は中東地域に戦力を集めており、地上侵攻の可能性が高まっている。イスラエルはイラン南西部の石油化学施設に攻撃をする等、鎮静化の動きは見られない。
今回はイラン戦争の長期化の可能性と、その備えについて考えていきたい。
【米軍は中東地域に戦力を集中】
米軍は海兵隊を載せた強襲揚陸艦等、戦力を中東に集中させている。また、修理していた米空母ジェラルドフォードも作戦に再展開されている。新たに米空母ジョージHWブッシュもジェラルドフォードと交代する為に戦域に向かっている。
イスラエルはイランの政権打倒を意図しており、イラン側がそれを受け入れる可能性は極めて低い。そして、米福音派やMAGA派がこの戦争を支持しており、米国が産油国であること、ホルムズ海峡が封鎖されても原油流通の80%は他のルートが存在することを考えればまだまだ継戦する可能性が高いだろう。
終着点が何処なのかは不明だが、イランの現政権が完全降伏せざる得ない状況まで継続する可能性はあるだろう。そもそも、イランの現政権にとって、それは死を意味するので交渉による終着が存在するのか全く不明である。
【投資家の備え】
今回の戦争はもしかしたら早期終結するかもしれないし、長期化するかもしれない。
ただし、度々本ブログでも触れているが、歴史的に見て戦争開始後に株価は上昇を続けている。また、米国やロシアが本格侵攻した戦争が短期で収束したことはほとんど無い。
歴史は繰り返さないが韻を踏むので、長期化へ備え冷静に対処する必要があるだろう。
戦争によって株価が下落する場面があれば、長期的に見れば仕込み時かもしれない。
著名投資家のハワード・マークス氏は今回の戦争について「この戦争の結果は誰にも予測不可能であり、その意味がわからない以上、賢明な対応など多分ない」としている。
市場は当面の間イラン戦争の推移、トランプ大統領の言動に振り回されることだろう。
投資家は冷静に考えパニック売りを避け、淡々と積み上げていくことが吉かもしれない。今後も戦争の推移を注視していきたい。
