【ドル円・日本株】イラン戦争の期限の見通しについて
イラン戦争が始まって1ヶ月が経過しようとしている。イスラエルと米国の攻撃は続いている。一方で、米国とイランの停戦交渉も報道されている。
今回は米軍の動きとイラン戦争の期限を想定し、株式市場への影響を考える。
【米国上陸部隊の中東到着時期を考える】
実際に上陸作戦、地上戦が実施されるか否かは別として、米国陸軍の部隊が中東に向かっている。上陸作戦についてだが、各種報道によるとカーグ島の占領、ホルムズ海峡の入り口や沿岸部の制圧、イラン国内中枢への攻撃等が考えられるようだ。
上陸部隊の中東到着時期を考えておく。
- 強襲揚陸艦ボクサー:3月18日にアメリカ西海岸を出発。4月上旬〜中旬ごろに到着予定。5,000人規模。当初の予定より数週間早い出発となった模様。
- 強襲揚陸艦トリポリ:3月11日に佐世保を出発。3月下旬〜4月上旬に到着予定。5,000人規模。
- 第82空挺部隊:1,000人規模。3月25日にCNNが数日以内の展開を予定と報道。
- 空母ジェラルドフォード:CNNによると、3月24日にギリシャのクレタ島に到着。短期間の修理や補給を行うとしている。
総合すると、早ければ4月上旬に何らかの大規模作戦が開始されてもおかしくはないだろう。トランプ大統領は4月6日まで発電所への攻撃を保留にするとしているので、ちょうどその辺りに何らかの動きがあるかもしれない。
【政治日程を考える】
米国にとって大きな政治日程は以下の通りである。
- 米中首脳会談:5月14日から開始予定。
- 建国記念日(250周年):7月4日
- 中間選挙:11月3日
最も大きなイベントは中間選挙である。
トランプ大統領の訪中は一度延期され、イラン戦争中に再設定された。延期の理由はトランプ氏がイラン戦争により国内にとどまる必要があるためである。
逆に考えれば、訪中までにはイラン戦争を何らかの形で終わらせる目処が米国にはあることになる。(とはいえ、一度延期している以上あまり当てにはならないが)
【まとめ】
今までの戦争では、地上軍の派遣は戦争長期化の兆しとなり危険である。
ただ、作戦内容がホルムズ海峡の開放やイランの急所を突くもの、或いは短期間で終了するものであれば、影響はあまりないだろう。
もちろん、本当に和平交渉が進んでおり、無事和平となったら朗報である。
4月上旬頃に米軍の戦力が揃っていた場合、大規模戦闘が開始する可能性があり注意が必要である。戦火が拡大し、紅海にも影響が及んだ場合は世界経済や株価に甚大な影響が生じるだろう。
戦争が続く限り、基本的には原油やLNGの価格はしばらく下がりそうに無い。関連銘柄は堅調に推移する可能性がある。イラン関連の報道に市場が一喜一憂し、ボラディティが高い状況が続きそうである。
ただし、重要なのは過去、ウクライナ戦争、イラク戦争等の戦争では株価の乱高下はありつつも最終的には株価は上昇を続けたことである。イランという産油国が当事国でホルムズ海峡を巻き込んだ戦争なので、戦争の影響が経済に大きく出ているが、慌てすぎないことが大事だろう。
今後も冷静に推移を見守っていきたい。
