【ドル円・日本株】最近の住友化学の好材料について・・・
最近、住友化学の好材料が続いている。韓国子会社がサムスン電機と合弁会社設立で合意したり、米国で農薬が承認されたり、IPS細胞の治療薬が薬価収載されたり、である。
筆者は住友化学をホールドしているが、短期的には大きな期待は寄せていない銘柄である。今回は最近出てきた住友化学の好材料を考え、今後の投資判断を考えていきたい。
【サムスン電機との合弁会社について】
先端半導体パッケージ向け、ガラスコア基板供給の為の合弁会社をサムスン電機と作るらしい。このニュースで株価は高騰した。住友化学は農薬と半導体を今後の成長ドライバーに育てていく方針なので、その流れに乗った話である。
半導体はAI関係でかなり熱いセクターで、AIは社会や仕事に必須になりつつあるので、需要はしばらく続くと思われる。おそらく中長期的に明るいニュースである。
ただし、、生産開始が2027年下半期であり、製造するのも最先端のガラスコア基板である。筆者は正直このガラスコア基板にどの程度の革新性があり需要があるのか、判断がつかない。今のところガラスコア基板は世間に供給されておらず、まだまだ売上は未知数と言えるだろう。
【米国で農薬が承認】
米国で新除草剤のラピディシルが農薬として登録取得された。米国は世界2位の農薬市場である。このニュースでは市場はほとんど反応しなかった。恐らく業績に与える影響がさほど大きくないのと、今期の利益目標に織り込み済みの事項と言えるだろう。
【中長期的には期待が持てるが・・・】
特に半導体については昨年から台湾の企業を買収したりと、積極的に投資を続けている。半導体銘柄は既にボラディティが大きくなっているが、住友化学の半導体事業はまだこれからと言えるだろう。
ガラスコア基板はまだ未来の話なので、もしこのまま半導体の需要が伸長していくのであれば、株価の上昇も期待できるかもしれない。
一方で、短期的に期待できる材料はあまり無いのが実情である。8月に第一四半期決算を予定しているので、そこの数字が重要になってくるだろう。
また、住友化学は利益の70%を海外で稼ぐ企業である。その為、為替の影響が大なのだが、このところドル円160円以上が続いている。
円安要因は日米金利差や財政懸念等色々言われているが、やはり欧米との金利差と日銀の利上げ限界は意識されている可能性はあるだろう。日銀が想定する中立金利は1.5%ともそれ以上とも言われているが、果たして本当にそこまで利上げできるのか疑問である。なぜならCPIもコアCPIも2%を割り込んでおり、コアCPIは1.4%が続いている。
日銀がこのまま利上げを続けたとしても、せいぜいあと2回程度では無いか。欧米並みの金利が無理となれば、中々円安は解消されないだろう。(とは言え、投機筋の円売りポジションの大きさは少々気になるが・・・)
当面は円安が続く気配である。住友化学のように海外利益比率の大きい企業にとっては短期的にはちょっとしたニュースよりも為替の影響の方が大きいかもしれない。
※勿論、株価上昇したら嬉しいのだがあまり期待せずにおこう。。
